COAとは、Communication Oriented Approachの頭文字を並べた造語で、企業が抱える経営課題に対し、コミュニケーションを軸としたアプローチで解決に導く手法。
その手法は、①コミュニケーションに関するリサーチを行う、②分析、③課題解決策の控訴考察、④コミュニケーションの活性化により、解決に導く。「COA」は、社内における新しいコミュニケーションお在り方を提案するツールの名前としても使われており、2007年からそのリリースが開始された。
まず、私が係わっているプロジェクトを簡単に紹介させて頂きますと、今まで紙で運用されていた国のある業務を、電子システム化するというものになります。システムの規模は、最終的には拠点の数が数百箇所、端末の数が数千台となるほどの、大規模なシステムです。その中で地図を扱う部分や移行の開発などをCPのチームが担っています。私は、チームのサブリーダーとしてシステムの運用や改善などを、メンバーに指示、調整、管理する仕事をしています。
私の上にはリーダーが一人おり、現在は主にその補佐的な役割を担っています。具体的には、プログラムが無事軌道に乗って動き出すまでのスケジュール管理や、トラブルが起きたときにはその対応、運用のフェイズになってからは、改善項目を挙げ、それらをどんな順序で処理していくかなどを考え計画、いわば「改善のための設計」を行います。さらに、その計画に則って人を配置したり、進捗を管理したり、さまざまな局面に応じて調整などを行います。毎週のリーダー向け進捗会議には20代後半の私が、SIerの30代半ば~それ以上の面々に混ざって各グループの進捗、今後の進め方について打ち合わせを行っています。
このシステムには、当社を含め10数社の会社が関わっており、そのなかでさまざまなことを調整していくのは、なかなかに困難の伴うことです。つねに周囲に目配りをし、またシステム全体を俯瞰して眺めることが必要となります。仮に当社の担当領域でトラブルが起こったときには、それに対応するにはどれだけの人材などのリソースを当てるか、またそれでは足りない場合には、他社と協議しどう補っていくかなどを検討しなければなりません。ひとくちに調整といっても、そこにはかなりの技量が必要とされ、責任が課されるのです。
また、メンバーのモチベーションやコミュニケーションにも気を配る必要があります。SEもお客様相手の仕事になりますので、トラブルが起きた際などは、お客様に迷惑をかけないために、どうしてもメンバーの作業に負担がかかってしまいます。その時に、お客様のため、チームのためと思って頑張ってもらえるように、普段からのコミュニケーションは大切にして、信頼関係を築いているつもりです。時々仕事と全然関係のないことでお喋りして笑ったりして、リラックスしています。
これまではトラブルが起こると「どうしよう」と困惑することが多かったのですが、最近ではトラブルが起こると「さて、どう乗り越えようか」と考えるのが楽しくなってきました。Aさんはこの分野が得意だから、ここで頑張ってもらおう、Bさんはコミュニケーションが得意だから、この対処には適任だ、などと考えます。その配置が上手く“はまった”ときにはホッと一息つくと共に、手ごたえを感じることができますね。また、サブリーダーといえ、技術のサポートをすることも多々あります。その際は、技術的な難題、例えば「処理性能を10倍にしてください」というような一見不可能な問題を解決できた時には、「やった!」と単純にすごく嬉しくて喜びを感じます。
現在では、現場のおおむねのことを任されるようになりましたが、まだまだ最終的な部分ではリーダーに頼ってしまいます。いわば「自分は80点でもいい」といった感じでしょうか。でも最近ではこれではダメだと思うようになりました。自分でも「自分がリーダーを担った時のことを想定し、100点を目指さなくては」と考えるようなりました。そして、これまではずっと「リーダーに近づくこと」を目標としていましたが、そうではなく、自分には自分の持ち味がある、追随を考えるのではなく「個性」を伸ばしていこう、そう思うようになりました。それが、新たな成長を促してくれると思うのです。もちろんリーダーの尊敬できる部分は見習っていきます。そして、ゆくゆくは自分が頼りにされるリーダーとなり、メンバーと一体感をもって社会に貢献できるプロジェクトを動かしてみたいですね。
グループ内進捗管理は、一見すると「ラク」な仕事のようにも見える。実際に「プログラミング」という作業に関わることが多くはないからだ。しかし、田口がここまで全体を俯瞰して調整を行えるのは、これまでの確固たるSEとしての実績があるからに他ならなく、実際は、サブリーダーとしてその責任からくるプレッシャーは計り知れないはずだ。リーダーは、現場の苦労を知っているからこそ、そのポジションを任され、また実際に“仕切って”いくことができるのだ。