今年度から本社内で携帯向けのソフトウェア開発に携わることになった光岡。
そのひとつには、これからの携帯市場拡大の力強いエンジンとなるFLASH製品『Flashジェネレーター』がある。
CPの高いGIS技術とさまざまなノウハウを結集して開発に臨む彼に、技術的な優位性や、今後の展望、仕事を上手く進めるコツなどを聞いた。
昨年までは、お客様先に常駐し、官公庁向けの大規模システムの開発やリプレース(更新)を行うプロジェクト(拠点数は数百、端末も数千台にのぼる)に参画していました。これは、もう少し具体的にいうと、いままで紙ベースで運用されていた国のある業務を、電子システム化するというものでした。
そしてこの2008年4月からは、本社内で新事業プロジェクトとなる携帯電話向けFLASH地図の生成エンジンを開発する業務に携わっています。今まで携帯で地図を表示させるには、携帯の機能に依存してしまい、サービスにばらつきがでてしまっていたのですが、このエンジンが搭載された携帯電話でなら、スムーズな縮尺変更・スクロールなどストレスなく利用することができるようになりました。また、ルート探索、コンビニや病院など最寄り施設の情報の取得なども可能です。このプロジェクトは3名と小規模なので、私の責任の範囲もその分大きいですが、以前担当していた大規模プロジェクトのなかでも比較的、多くの部門で開発に携わっていたおかげで、システムの全体像を俯瞰できるようになっており、その経験が自信になって、新事業というプレッシャーの中でも楽しんで開発を進められているように思います。
まず、GIS開発の草分け的存在だということですね。CPでは、他社に先駆け約16、7年前という早い段階からGISの開発を行ってきました。それが当社の特許技術を搭載したオリジナル製品『GIcompo』なんですね。『GIcompo』は、スムーズな地図画像の表示を可能とする、オリジナルのフォーマットを開発・搭載しており、それを媒体としているために、ストレスのない画像表示が提供できるようになっているんです。通常、鮮明な画像を表示しようとすると自ずとデータ量が増え、スムーズな表示が困難になりますが、当社は独自のフォーマットを開発、また処理スピードの高速化などをはかることで、他社製品を大きくリードしているのです。もちろん長年に渡ってGIS開発に取り組んできたことによるノウハウの蓄積なども重要な武器になっています。
土地、施設や道路などの地理情報の管理、都市計画などに利用されることの多いGISですが、興味深い使われ方としては、地図上のどこに顧客やターゲットが住んでいるかなどを判断する、マーケティングの手法としても用いられはじめています。また、今後は、よりLBS(位置情報サービス)としての役割を担っていくことにもなると思います。LBSとは、地図上にさまざまな情報、例えばいま自分のいる場所がどこで、周辺の施設情報は何だ、道はどれくらい混んでいるかといった交通情報などをユーザーに提供していくサービスです。今後はGISとLBSを組み合わせたより斬新なサービスが生まれてくると思います。
その際に、特に発展の見込めるのは携帯電話の市場です。これは背景に、総務省による3G携帯端末への位置情報機能の対応義務化といった、制度化の波もあるためで、CPの携帯向けGIS&LBS製品『Flashジェネレーター』も、今後ますます世の中に受け入れられていくのではないかと期待しています。また、さらに、社会に貢献できるような新たなビジネスも生み出していけたらと思っています。
もともとモノを作ることが好きなので、仕事はとても楽しいですね。そのため、ついついのめり込んでしまい、帰りが終電近くになってしまうこともあります。でもこれは自分自身が進んでやっていることですし、その分目の前にある課題を「越えた」ときには、やはり達成感を感じますね。
しかし、これは決して自分一人でなし得るものではありません。仕事のほとんどは、グループ単位で進めていくものであり、どれだけよいチームワークが普段から培われているかが、そのポイントとなります。問題解決のためには、ときには議論を行わなければならないこともあります。しかし、だからといってその後に人間関係にシコリを残していたのでは、働く場は辛いものになり、かつ仕事の進捗にも関わります。尽くすべき議論は徹底して行い、お互い意見を出し切って、最良の道を探っていく。そんなときに、いいアイデアは出るものなのです。そうした環境を普段から築いていいくには、より積極的にグループ内でコミュニケーションを取っていくこと。これに尽きると思います。
CPが高い技術を持つにいたったのは、その先進性や高可用性の追求があったからだが、それ以上に、つねに土壌として、新しいものを創造し、形にしていこうとする「挑戦意欲」があったからに他ならない。しかも、そうしたチャレンジングを若い社員に託している。つねに進化し続けようとする、CPは30年経ってもベンチャー企業のようである。